愛する妻への手紙

最初の手紙から読んでください。http://familin2006.hatenadiary.jp/entry/2014/11/25/093359

76通目、カルテットドーナツホールの別府くん

妻へ

 

カルテットというドラマの2周目を見ています。

ぼくがドラマを見るのは珍しいですよね。

 

別府くんがくじょうさんと寝るシーンがあるんです。

 

別のひとと婚約したくじょうさんと、別府くんが寝てしまうのです。

 

それを見てぼくは、ああいいなと思うのです。

 

たった一度でも、好きなひとと肉体の交歓を持てるということへの憧れを思い出すのです。

 

あなたとの人生を、ぼくはもう決意しているような気がします。

だけど、ときどきよりはすこしだけ高い頻度で、そういう気持ちが蘇ります。

 

ドラマの中で、松たか子がこう言います。

 

好きってこぼれるものでしょう?

 

ぼくの胸で、然るべき瞬間を何度も逃してきたことへの切なさが、潮の満ち引きのように、嗚咽しています。

 

いつかこぼれてしまうのだろうか。