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愛する妻への手紙

最初の手紙から読んでください。http://familin2006.hatenadiary.jp/entry/2014/11/25/093359

59通目、手紙が好き

妻へ

新しい気付きがありました。

ぼくは、もしかするとあのひとの手紙が好きだったのではないか。

もちろんそんなことはあなたも承知でしょう。
嫌いで手紙を続けられるわけがありませんから。

ぼくが言いたいのは、あのひとの手紙こそを好きだったのかとしれない、ということで、つまりそれは、あのひとそのものでなく、という意味です。

たしかに、ぼくはあのひとの手に触れたいし、唇を重ねてみたい。SEXをしたいと思う。ただ話しているだけでも楽しいし、顔を見ているだけでも嬉しい。

こう並べるとこれは立派に「そのものを」好き、と言っても過言ではなさそうです。

しかしながら、日常で何か小さな出来事がある度に、あのひとに伝えたいと思ってしまう。
あのひとから近況の知らせは来ないものかと思ってしまう。

もしかしたらぼくは、あのひとからの手紙への郷愁を、恋心と勘違いしている可能性もある…。

そういう解釈を試してみました。
現実へ回帰するために。

でも、解釈はあくまで解釈であって、ぼくは今もあのひとに会いたい。手紙もほしいしあのひとに会いたい。毎日でも会いたい。

そのものでなく手紙が好きだったという論説は、なかなか証明が難しいと思いました。