愛する妻への手紙

最初の手紙から読んでください。http://familin2006.hatenadiary.jp/entry/2014/11/25/093359

52通目、恋と愛について2

妻へ

恋とは、いいところを愛すること。
愛とは、わるいところを愛すること。

と言いました。
そう言うとき、あなたとぼくの相性はきっといいものだ、とも。

しかし、わずかに言葉を変えるだけで、意味する景色がまったく逆になってしまうことに、気がつきました。

恋とは、強いところを愛すること。
愛とは、弱いところを愛すること。

ぼくはあなたに、ぼくの弱さを見せたくないのだと、あるときに気がつきました。

ぼくの周辺に起こった、あるとても苦しいできごとを、あなたよりもあのひとに伝えたいと思うことがありました。
あなたよりもあのひとに聞いてほしいと思いました。

ただただ、ぼくはあのひとと話したいと思いました。

ぼくは、ぼくの弱さを、あのひとにだけ、正直に話すことができるのだとそのとき思いました。

あなたには、自分のわるいところは見せるくせに、弱いところは隠そうとするぼくの態度は、ひたすらに狡いことだと言えるのかもしれません。
あなたはどう感じますか。