愛する妻への手紙

最初の手紙から読んでください。http://familin2006.hatenadiary.jp/entry/2014/11/25/093359

50通目、衝動

妻へ

安心してください、という流行のフレーズから始めてみます。
そうでもしないと語れない心持ちだからです。

ぼくとあのひとの間に、何も起こりませんでした。
というより、あのひとの視線の中に、彼女の夫以外は誰もいませんでした。

一方ぼくは、ぼくの心のなかにあのひとがこれからも居続けることを確認しました。

行動して出た答えはふたつ。
あのひとは夫を愛している。
ぼくはあのひとを今も好いている。

つまりは、「ふりだしへもどる」。

1年前と、あいも変わらない状況を確認しただけ。

次にぼくの取るべき行動は、たぶん、あなたに話すということです。

ぼくの今の状態を、正直に話すことだけです。

それをすることもないのでしょう。
ぼくにそんな意気地があるとは、思えません。

状況を自ら壊すということを、ぼくは今までできたことがありません。
ひとは、「現状」をよく愛するものです。

ぼくは現状を壊せない。
鬱々と、現実が流れていくのを、見ているだけ。

変わりたいという衝動が、いつまで保持されるものでしょうか。