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愛する妻への手紙

最初の手紙から読んでください。http://familin2006.hatenadiary.jp/entry/2014/11/25/093359

42通目、ふたつの緊張感

同じチームだった女の子とご飯を食べて来ました。
女性とふたりでご飯を食べるのは、まあまあ久しぶりのように思います。

仕事の話もそこそこに、結婚や恋愛の話に至りました。
(そういう話のほうが盛り上がるよね)

長く付き合っているカレシがいて、そのノロケ話を聞きながら、結婚と恋愛のいちばんの違いはなんだろうと思考しました。
結婚とは、公的な契約です。
契約によって、ぼくたちの関係は、意識は、どのように変化しただろうか。

まず、お互いの間に油断が生まれたと思います。
互いが簡単に離れていくはずはないという安心感、信頼感。
それはともすれば、努力して相手の気を惹かなくてはいけない緊張感から、遠ざかることも、ときに意味します。
ぼくたちは、そういう意味での緊張感は、ほとんど失ったと言っていいと思います。

ただし、別の緊張感を手に入れたこともまた事実です。
ふたりの関係性を問われたときに、ぼくはよく「プロジェクトのメンバー同士みたい」と答えます。
それは言い得て妙だと自負しますが、なんだか使い古された表現のような気もします。それだけ普遍に近い事象だということでしょう。
ぼくたちは、恋人としての緊張感を失い、かわりにプロジェクトメンバーとして同一の目的と、それを成し遂げたいがゆえの緊張感を手に入れたのです。

あとはこの緊張感を持続させれば問題はない。

ですよね。




そうは言うものの。
今日、同僚の女の子との会話をして、互いを欲することの緊張感は、他に代えられない甘酸っぱさを含んでいると思いました。

それをあのひとと経験しなかったことが、ぼくの今の後悔を生み出しているのでしょう。

何しろ、その緊張感はなんとも甘酸っぱく回帰できないものでもあるので。