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愛する妻への手紙

最初の手紙から読んでください。http://familin2006.hatenadiary.jp/entry/2014/11/25/093359

34通目、苛立ちに導かれる。

あなたの苛立ちに、ぼくが苛立ちを返す。

明確に言葉になっているわけではないけれど、お互いの苛立ちがお互いの苛立ちのもと起こっていると、自分の苛立ちが相手の苛立ちを喚起していると、それぞれが気付いている。

そんななか、日々をすごしていく。

間も無く10周年。

ぼくはあなたに何か贈るだろうか。
贈りたい気持ちもかなりある。
その時間を捻出する気力があるかどうかが問題で、いまのぼくはちょっと忙しすぎる。

切ない距離を縮める半歩を、ぼくは踏み出せるだろうか。

心が離れつつあるのを感じる。
素直に思いやれない。

これはぼくの思った結末ではありません。

あのひとのことを好きで、あのひとのことを想うためにあなたと離れるのならば、それは言葉を選ばず言えば仕方のないことです。しかし、いまのぼくの状況は、あなたを思いやる心をなくしたままただ単にあなたと離れたいという心情です。

これは望んだ未来ではありません。
そこへ、足を踏み入れています。